2020年2月14日金曜日

Windows Terminal: 新たなシェル項目を追加

(2020/02/13現在)
コマンドライン使用者に Windows Terminal はなかなか便利そうである.
Windows Terminal のタブの右にある
+ v
の v をクリックすると,起動可能なシェルのリストが表示される. 

ここでたとえば cmd をクリックすれば, cmd.exe のタブが開く.

現在標準で起動できるのは
  • Windows Powershell
  • cmd
  • Azure Cloud Shell
の 3 項目のみ.ここに自分で使うアイテムを追加して便利にカスタマイズしたい.

そこで今回は,cmd に起動バッチファイルを与えて,「環境設定済み cmd」を起動できるよう設定を追加する.
具体的には conda 環境を一発起動させて,python でウハウハしよう.

では,行ってみよう.

2015年8月5日水曜日

MM: ハイレゾ音源データからCD形式への変換 - ちょっと面倒だけどフリーで高品質の SRC を使ってみた編 -

ハイレゾ音源データを,利便性のためにCDプレイヤーで聞きたい(音質がCD相当になるのは承知の上) という自分のニーズに応えるため,その方法をいくつか記事にしてきた.

今回は,CDの枠内でよりよい音質になるよう,サンプルレート変換(SRC: sample rate conversion)に気を使ってみる.windows 前提だが,他の OS でも参考位にはなるかもしれない.

概略,次のような手順だ.
  1. ssrc でサンプルレート変換 (*->44.1kHz)
  2. ffmpeg でチャネルをミックスダウン(5.1ch->2ch)
  3. ssrc でビット数を変換(*->16bits)
  4. ステップ間で,waveshop で保存し直して次のステップで読み込み可能にすることあり.
では,行ってみよう.

2015年4月28日火曜日

matlab: 構造体の利用例:構造体の各フィールドをワークスペース上の個別の変数に分解する

matlab の構造体と言えば,いくつかの変数を一つの塊にまとめてパッケージしたようなものだ.以前,ワークスペース上の変数を一つの構造体にまとめるという記事を書いた.今回は,逆に,一つの構造体から,個々の項目を別個の変数として,ワークスペース上に分解する方法を述べる.
構造体を分解し,各フィールドを個別の変数として取り出す.save/load や関数引数の処理などで便利なことがある

  • 利用する関数:fieldnames, eval, assignin
では,行ってみよう.

2015年2月9日月曜日

MM: ハイレゾ音源からCDを作成: コマンドライン編(ffmpeg を使う場合)

今回は,マルチチャンネルのハイレゾ音楽データを,ffmpeg をコマンドラインで使って,CD形式(2ch/44.1KHz/16bits)の wav データに変換してみる.

以前の記事「MM: ハイレゾ音源からCDを作成(データは PCM, OS はwindows の場合)」で,シェアウェアの xrecode II を使ってハイレゾ・マルチチャネルの flac を CD 形式の wav に変換する方法を述べた.今回はフリーウェアの ffmpeg を使う.やってみれば別に難しいものでもないですよ.
  1. マルチチャンネル・ハイレゾ音楽データの入手
  2. ffmpeg の入手とインストール
  3. マルチチャンネル・ハイレゾ→CD形式 wav への変換
  4. 補足
ずばり要約すると,
ffmpeg.exe -i example1.flac -bits_per_raw_sample 16 -ac 2 -ar 44100 example1.wav
で変換できるという話である.

では,行ってみよう.

2014年12月8日月曜日

携帯: ガラケーのカレンダーが‥

筆者の今使っている携帯は casio の ca007 だ.大体の機能には満足しているのだが,最近になって困ったことが発生した.平日用のアラームが何故か休日にも鳴るのだ.いや,少し前から何かおかしいなとは思っていたんですよ.

不思議に思って携帯のカレンダーを見てみると,祝日が平日のままになっている.うむ.祝日設定を更新する必要があるようだ.

「カレンダー→サブメニュー→各種設定→祝日設定/解除→ダウンロード→ダウンロードサイトに接続する」
と操作してみると, 携帯が ezweb に接続に行った.そして表示されたメッセージがこれだ.

CA'z CAFE 終了のお知らせ.まさかこれが筆者の平和な朝を妨げる原因とは.
「CA'zCAFE サイト終了のお知らせ
CA'zCAFE2014年7月3日をもちまして、サイトを終了いたしました。

また、サイト終了に伴い、再ダウンロードも2014年7月3日をもって終了となります。

長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。 」

ガラケーの機能の豊富さは本体機能にあるイメージが強かったが,ネットによるサポートに依存してもいたわけだ.代替サーバを自分で立ち上げることもできないし,カレンダーの祝日設定については打つ手なし.こまめに休日として自分で手入力することで対処するほかないようだ.

おまけ.

ca007 は中古市場ではまだ流通があるようだ.先日妻が購入した GRATINA などに比べるとはるかに高機能で使い勝手も良いと思うが,本記事の例のようにいくつかのサービスは終了し始めていることは知っておこう.ちなみに筆者のは黒.内蔵のペンギンアプリにも楽しませてもらった.

CA007 au[スターリーブラック]
カシオ
売り上げランキング: 534,549

CA007 au[サンナップオレンジ]
カシオ
売り上げランキング: 151,720

CA007 au[コットンホワイト]
カシオ
売り上げランキング: 192,704

2014年8月28日木曜日

matlab: 構造体の利用例: ワークスペース上の変数を一つの構造体にまとめる

matlab で作業していると,たくさんの変数が出来てきて,とりあえず一つにまとめておきたいことがある.また,関数を作っていて,デバッグのために,関数内の変数をすべて戻り値として返したいことがある.その際は,いちいちどの変数を返すか指定するのは面倒なので,全部まとめて一つにして返したくなる.

これらに共通して行いたいことは,ワークスペース workspace 上の変数を,一つにまとめたいということだ.何にまとめるか?それは,構造体にまとめればよい.

では,行ってみよう.

2014年8月21日木曜日

互換性:カシオのキーボード (SA-76等) を市販の AC アダプタで動かす

CASIO SA-76. 何かと楽しいミニキーボードだ.
CASIO の小型キーボード SA-76 (CASIOの商品ページはこちら) を妻に買った. キーボードと言っても,ピアノのように演奏する方のいわゆる電子キーボードだ.妻はたいそうゴキゲンに弾いている.

このキーボードの電源は,電池かACアダプタだ.今回は,ACアダプタの標準付属しないこのキーボードを, 純正品より安くてコンパクトな市販のACアダプタで使ってみようという記事だ.
※お約束の注意書き:うちでは無事に動きましたが,試すのは自己責任でお願いします


CASIO ミニキーボード 44ミニ鍵盤ブラック&オレンジ SA-76
カシオ (2010-05-20)
売り上げランキング: 68
先にモノを挙げておくと,見つけたのは
だ.ACアダプタ本体の価格は数百円程度と安く,送料を入れても純正より安いだろう.

純正ACアダプタ AD-E95100LJ はカシオのキーボード LK-218, LK-118, WK-220, CTK-4200, CTK-2200, CTK-240, SA-76, SA-46 の間で共通のようなので,該当機種の方もご参考までに.弾く先々にACアダプタがあると,とても楽ですよ.なお,SA-76とSA-46だけACアダプタが標準付属しない.コストダウンの嵐か.


では,詳細をば.


定価約1万円,実売約5~6千円とお手頃な SA-76 だが,要注意なのは,ACアダプタが別売りという点だ.ACアダプタは単体で実売約2千円前後と,本体に比べてそれなりにはする.バッテリで何日もがんがん演奏できるわけでもないので,実際上ACアダプタは必須と言ってよいだろう.つまり,このキーボードを買うときは,ACアダプタをセットで買うべし,なのである.純正アダプタの場合は, 本体と合わせて Amazon で7千円前後だ.ちなみに,本記事で記載の価格はすべて執筆時点の筆者調べなのであしからず.購入の際は,各位で販売店等に確認されたし.

CASIO 電子キーボード用ACアダプター AD-E95100LJ
カシオ
売り上げランキング: 92
この純正ACアダプタ AD-E95100LJ は,ごつい本体からコンセントが直接生えている形なので,タップにつなぐと隣の口を塞いで邪魔をしがちだ.邪魔にならないようにするには,短い延長コードを買っておくとよい.

ELECOM 電源ケーブル 延長コード 0.1m ブラック T-ADR1BK
エレコム (2013-02-16)
売り上げランキング: 5,138
ところでこのACアダプタ, 大きさと重さから察するに( web 上でもごついだの重いだのという書き込みを見かけるが ),いわゆる古典的な安定化方式のリニアACアダプタ(トランスがどーんとあるタイプ)だと思われる.問題というほどではないが,ごつくて重くて若干取り回しが悪いのが気にはなる.あと,それなりに発熱する.

ACアダプタは,最近はコンパクトで安価なスイッチング方式のものも増えている.もしスイッチング電源でも変なノイズがのらずに動くのなら,ぜひ試してみたいところである.ラジオなど,高周波から変調して可聴帯域を取り出すようなものだと,スイッチングのノイズが可聴帯域にやってきてしまうが,このキーボードなら大丈夫と予想したわけだ.

ただし,純正以外のACアダプタの使用ですので,試すのは自己責任でお願いします.筆者は一切の責任を負いません.お約束の注意書きでした.

まずは規格のチェックから.
CASIO 純正 ACアダプタ AD-E95100LJ. そこそこごつい.出力 DC 9.5V, 1.0A, 8.4W とある.プラグはセンター+の EIAJ No.3 (4.75mm/1.7mm).
純正アダプタの出力は DC 9.5V / 1.0A である.市販の AC アダプタだと,9.5V というのはちょっとマイナーな印象で,9V のものは豊富にある.バッテリは単三を6本直列だから,9V 前後.であるなら,おそらく AC アダプタの DC 出力が 9V でも動くと見た.AC アダプタの DC プラグは,外径4.75mm/内径1.7mm, いわゆる EIAJ-03[*] に準拠しているようだ.ACアダプタのDC出力電圧は9.5Vだから,規格上これは正しい.
[*] JEITA 3 ということもあるらしい.EIAJ は合併して JEITA になったとかいう話.
メーカー記載の仕様によると, 消費電力は 3.8W. つまり 9.5V なら 0.4A, 9V なら 0.42A 程度になる.純正アダプタは大分余裕を持っていることになる.ここは純正アダプタ同様,余裕を見て 9W ( 9.5V なら 0.95A, 9V なら 1.0A) 程度の供給が可能なものを選んでおけばまあ大丈夫だろう.

要するに,出力電圧 DC9~9.5V,出力電流 DC 1A以上,出力プラグ EIAJ(JEITA) #3 = 4.75mm/1.75mm の,スイッチングACアダプタを探せばよいだろう.

ということなのだが,恥ずかしながら筆者はDCプラグの確認を間違ってしまい,5.5×2.1mmプラグのアダプタを買ってしまった.プラグこそ適合しないが,このアダプタ自体は安いし小さいし軽いしいいものと思う.後述のように,変換プラグを使えばばっちり動作したので,実績があるものを使いたい方は変換プラグと併用でどうぞ(くれぐれも自己責任ですからね~).

9VDC/1.3AスイッチングアダプターGFP101U-0913
9VDC/1.3AスイッチングアダプターGFP101U-0913
価格:594円(税込、送料別)

5.5x2.1メス→4.75x1.7オスの変換プラグさえあれば接続できるはず.これも同じ店(おなじみデンシ電気店)で扱っているのが見つかった.


まとめて買えば,送料も圧縮できるだろう.変換アダプタが入ると取り回しは少し悪くなるが,純正品より価格は安く上がる.変換アダプタは2個セットなので,もし家の中で2か所くらいで弾くというパターンなら,「ACアダプタ×2+変換アダプタ2個セット×1」でまとめ買いしておくと便利.純正品とほぼ同価格で,よりコンパクトなアダプタが2個手に入ってしまうのだ.

とまあ今回も筆者の確認不足により変換アダプタを買うことになってしまったが,一発で行けるタイプのACアダプターを探したところ,こちらを見つけた.というか,これ以外まだ見つけられていない.未購入だが,試してみる価値はありそう.上記アダプタと同じくスイッチング方式だし,まともそうな雰囲気なので,おそらく問題なく動くだろう.(でも,試すなら自己責任でね!)。

出力 DC9V / 1.3A (安定化), 4.75/1.7mm の EIAJ3 DC出力プラグ.小さく軽く値段も安い.送料を考えると,購入時は何らかのまとめ買いのほうがお得かもしれない.

さて,ACアダプタと変換アダプタが届いたので,早速つないでみた.

スイッチング方式のACアダプタ本体.とてもコンパクト.いい時代になった.
キーボード側.変換プラグが入るのがややもっさりだが,ぴったり適合する.
電源はあっさり入り,スピーカーで聞いてもおかしなノイズはないようだ.ヘッドホンで聞いても問題なし.長期的影響はまだわからないが,とりあえず大成功!

非常にコンパクトになった.

左がスイッチングACアダプタ,右が純正ACアダプタ.体積は何倍かってくらい違う.

~純正ACアダプタとスイッチングACアダプタの主観的音質比較~

筆者の感想では,なんとなーくスイッチングアダプタの方が音の立ち上がりがいいような.ただ,聞き分ける自信は無し.妻の感想では,僅かではあるが確かに違っていて,純正の方がいわば鼻詰まってるような,スイッチングの方が鼻が通っているような感じがするそうだ.こっちがふぁーんでそっちがふぁーん,とのこと.と言葉で書いてもなんだが.なお,妻は簡易ブラインドテストでどちらのアダプタか当てていた.

まだ30分も試していない時点での感想です.長期的な感想はそのうちアップするかも.

それにしてもこのブログ,acアダプタばかり試している気がしてきた.

~まとめ~

SA-76 等の CASIO キーボードの AC アダプタについて,以下のいずれかをお勧めする.
なお,純正品以外の使用は自己責任でお願いします.
上記アダプタ等は,SA-76 の他, LK-218, LK-118, WK-220, CTK-4200, CTK-2200, CTK-240, SA-46 でも共通に動作すると思われる.

~ご注意~

ACアダプタ方式の解説ページは,iconia w700 の記事の末尾にも挙げたが,追加で以下のページを挙げておく.電圧電流等の数字が同じでもつないでいいとは限らない,ということを理解するのがまず重要.

~余談~

オーディオ機器では電源はとても重要視され,高級アンプなどではウルトラ巨大な電源部を備えるものも多い.あるいは,電源部が別筐体になっていたりもする.最近の機器の小型化・一体化の傾向と真逆なのが面白い.

さらに突き詰めると,交流から変換して直流を作るのではなく,もともと直流のバッテリー電源に行き着く.比較的電力消費の少なめな機器ではそれが可能で,昔 Technics がバッテリ電源のプリアンプを出していた.
Technics SU-C7000 - オーディオの足跡
SU-C3000, SU-C1000 等の姉妹機も何種かある.探すとしたら中古市場だろう.だが,入手できてもバッテリーをどうにかする必要があるだろうから,ハードルの高い機種と言えそうだ.